ホーム > 勉強法・解説記事 > 電験三種「理論」の攻略|よく出る分野と過去問の解き方
電験三種「理論」の攻略|よく出る分野と過去問の解き方
理論は電験三種の土台となる科目です。90分でA問題14問・B問題3問(問17・18は選択)を解きます。出題はほぼ毎回同じ分野から出るので、分野ごとに解き方の型を身につけるのが近道です。
出題される分野と問題の位置
| 分野 | おおよその問題番号 | よく出るテーマ |
|---|---|---|
| 静電気 | 問1〜2 | コンデンサの静電容量とエネルギー、点電荷の電界・電位、クーロン力 |
| 磁気 | 問3〜4 | 自己インダクタンス、直線電流・円形コイルの磁界、電磁力 |
| 直流回路 | 問5〜7 | 合成抵抗、キルヒホッフの法則、ブリッジ回路 |
| 交流回路 | 問8〜10 | RLC回路のインピーダンス、共振、過渡現象(時定数) |
| 電子理論 | 問11〜13 | 半導体、トランジスタ・FET、電子の運動、増幅回路 |
| 電気計測 | 問14・16 | 指示計器の種類、分流器・倍率器、誤差 |
| 三相交流 | 問15 | Y結線とΔ結線の電流・電圧、電力 |
静電気:電荷が一定か、電圧が一定か
コンデンサの問題は「電源を外した後(電荷Qが一定)」か「電源につないだまま(電圧Vが一定)」かで答えが変わります。たとえば令和8年度上期 理論 問1は、電源を外した後に電極間隔を2倍にする問題で、Qが一定なので静電容量は半分、エネルギーW=Q²/(2C)は2倍になります。
直流回路:節点の電位で考える
電源が2つ以上ある回路は、ある節点の電位をVとおいて、そこに流れ込む電流の和を0とする式(節点方程式)を立てると早く解けます。令和5年度下期 理論 問6はこの方法で1行の式になります。
交流回路と過渡現象
- 共振時はリアクタンスが打ち消し合い、電流は抵抗だけで決まります
- RL回路の時定数はL/R、RC回路はRC。時定数だけ時間がたつと、変化の約63.2%が進みます
- スイッチを閉じた直後はコイルは開放、コンデンサは短絡、十分時間がたつとその逆と考えます
三相交流:1相分に直して考える
三相の問題は、Δ結線をY結線に変換して1相分の回路で考えるのが基本です。Y結線の相電圧は線間電圧の1/√3、Δ結線のインピーダンスZはY結線ではZ/3になります。令和8年度上期 理論 問15はこの変換をそのまま使う問題です。
選択問題(問17・18)
問17は静電気・磁気などの電気理論、問18は電子回路が出ることが多く、どちらか一方を選んで解きます。得意な方を決めておき、本番では両方を見てから解きやすい方を選びましょう。
過去問で練習する
電験三種ドリルの「理論」では、直近6回分の理論の問題をまとめて解けます。回ごとに全問を読みたいときは過去問と解説をご覧ください。