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第一種電気工事士「受電設備の図」の読み方|単線結線図と機器の役割
第一種電気工事士の学科試験では、問30〜34で高圧受電設備の図、問41〜50の配線図で高圧受電設備の単線結線図がよく出ます。合わせて15問分なので、ここを得点源にできると合格がぐっと近づきます。このページでは、電気が流れる順番に沿って、図に出てくる機器と役割を整理します。
電気の流れと主な機器
| 順番 | 機器(略号) | 役割 |
|---|---|---|
| 1 | 地絡継電装置付高圧交流負荷開閉器(GR付PAS・UGS) | 保安上の責任分界点に置く区分開閉器。構内の地絡事故を検出して開路し、波及事故を防ぐ。短絡電流は遮断できない |
| 2 | 高圧引込ケーブル(6 600 V CVT) | 架空または地中で構内に引き込む。高圧用は半導電層と銅シールドがある |
| 3 | 電力需給用計器用変成器(VCT) | 電力量計(Wh)に電圧と電流を送る。一般送配電事業者の取引用 |
| 4 | 断路器(DS) | 点検時に電路を切り離す。負荷電流は開閉できない |
| 5 | 計器用変圧器(VT)と限流ヒューズ | 高電圧を低電圧にして電圧計・継電器に送る。ヒューズはVTの内部短絡が主回路に波及するのを防ぐ |
| 6 | 避雷器(LA) | 雷による異常電圧を大地へ逃がす。断路器を介して接続し、A種接地工事を施す |
| 7 | 遮断器(VCB)と過電流継電器(OCR)・計器用変流器(CT) | CTで電流を取り出し、OCRが短絡や過負荷を検出してVCBを開く |
| 8 | 変圧器(T)と高圧カットアウト(PC)・PF付LBS | 高圧を低圧に下げる。PCは300 kV·A以下の変圧器の開閉に使う |
| 9 | 高圧進相コンデンサ(SC)と直列リアクトル(SR) | 力率を改善する。SRは突入電流と高調波を抑える |
よく出る問いのパターン
- 機器の名前・役割:「①で示す機器の役割は」。上の表の役割を言えれば解けます(例:令和8年度 問46)
- 写真を選ぶ:「④に設置する機器は」。図記号から機器を特定し、写真と結びつけます(例:令和6年度 問44)
- 図記号を選ぶ:「⑦に設置する機器の図記号は」。継電器は「I>」(過電流)、「U<」(不足電圧)、「I⏚>」(地絡)のように、記号の意味で見分けます(例:令和6年度 問47)
- 操作の順番:停電させるときは、遮断器 → 断路器 → 区分開閉器の順に開きます。断路器を先に開く選択肢が誤りです(例:令和7年度 問43)
- 施工の数値:接地線の太さ、地中電線路の埋設深さ、表示の省略ができる長さなど(例:令和6年度 問32)
継電器の記号と番号
| 記号 | 名前 | 制御器具番号 | 使う場面 |
|---|---|---|---|
| I> | 過電流継電器(OCR) | 51 | 短絡・過負荷の検出 |
| I⏚> | 地絡継電器(GR) | 51G | 地絡電流の検出 |
| I⏚>(矢印付き) | 地絡方向継電器(DGR) | 67G | 地絡の方向も判定し、もらい事故を防ぐ |
| U< | 不足電圧継電器(UVR) | 27 | 停電の検出、非常用発電機への切り替え |
| U> | 過電圧継電器(OVR) | 59 | 電圧の上昇の検出 |
接地工事の種類
図の中の接地にも、毎回のように問いがあります。高圧の機器の外箱や避雷器はA種、変圧器の低圧側の中性点や1端子はB種、計器用変成器の二次側電路はD種です。使用電圧300 Vを超える低圧の機器はC種、300 V以下はD種になります。
電動機の制御回路も出る
配線図では、高圧受電設備のほかに、電動機の正転・逆転やスターデルタ始動の制御回路が出ることもあります。インタロック(相手のb接点を直列に入れる)、熱動継電器(THR)の役割、表示灯の点灯条件を押さえておきましょう(例:令和8年度 問41〜45)。
過去問で練習する
電工1種ドリルの「施工・受電設備」と「配線図」では、図の問題をまとめて解けます。「図を開く」で受電設備の図や配線図を拡大して見られます。回ごとの全問解説は過去問と解説にあります。